EPUB

【お知らせ】10月28日にイーパ部会 第8回が開催されます。

EPUB関連のニュースでは、ついにEPUB 3が正式に決定し、さまざまな検証や製品開発が行われるなど慌ただしくなってきました。

前回の1周年スペシャルに登壇させていただいた、「イーパ部 in 大阪」の第8回が、10月28日(金)に開催されるそうです。

今回は、EPUBの復習や電子書籍の著作権関連の話に合わせて、ADPSの事例としてアドビのサイトでも紹介されている「プリント大阪」さんのお話があるとのこと。教育関連のADPS事例として興味深いコンテンツをAppStoreで既に販売されている実績があります。

「株式会社プリント大阪 『美しい組版』をデジタルで再現するこだわり」ADOBE DESIGN MAGAZINE
http://www.adobe.com/jp/joc/design/features/oosaka1.html

今回は都合が合わず見に行けないのが残念です。
参加費は500円とワインコインのみ。お近くの方は是非この機会にご参加ください。

時間:2011年10月28日(金)19:00〜21:10
場所:メビック扇町  交流スペース1
参加費:ワンコイン(500円)

申し込みはこちらから
イーパ部 in 大阪

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InDesign CS5.5用EPUB書き出しテンプレート1.1を公開

6月に公開していた「InDesign CS5.5用EPUB書き出しテンプレート」を1.1にアップデートしました。
表スタイルの種類の追加や、カラースウォッチを新たに追加しています。

また、今回のデータには、InDesignのテンプレートデータ、リンク画像、スタイル一覧や使い方のPDFファイルも一緒に入っています。
このInDesign用EPUBテンプレートデータは8月19日に開催された「イーパ部 1周年スペシャル」でデモに使用したデータになります。


テンプレートはこちらからダウンロードできます。
「IDCS5.5toEPUB_template1.1」のダウンロード(3.8M)

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【レビュー】EPUBリーダーAdobe Digital Editons 1.8 Previewを試す

Adobe独自のエンジンを搭載したEPUBリーダー「Adobe Digital Editions」は現在の最新バージョンは1.7.2ですが、評価版として公開されたバージョン1.8がAdobe Labsからダウンロード可能となっています。

今回のバージョンでは、アクセシビリティの面を強化しスクリーンリーダー機能を評価するための英語バージョンのみ提供されています。WindowsではJAWS、MacOSではVoice Over機能を使うことでEPUBテキストのスピーチを実現しています。評価版のため実際の日常使用は推奨されていません。

実際にバージョン1.8をインストールして使ってみるとインターフェイスにも手が入っており、次バージョンがうかがい知ることができるものになっています。正式版でこのままの機能が提供開始されるわけではありませんが、使ってみるとアプリケーションの操作性が向上しているところが見受けられます。

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ウインドウやメニューを見てみると、現在のバージョン1.7はインターフェイス全体がブラックのトーンでメニューバー項目もないAdobe AIRで作られたアプリのような印象でした。バージョン1.8ではすっきりした印象になり、従来左にあったスクロールバーがなくなり、下部にページをめくるためのスクラバーが追加されています。また、アプリアイコンも高解像度になっているようです。

Digital Editionsは、ウインドウの大きさを変えると文字がリフローされ、横幅が増えた場合には自動的に段組が増える仕様ですが、操作した際のもたつきが気になっていました。バージョン1.8では、このウインドウの大きさを変更したときの「もたつき」が軽減されているようです。

また、従来からしおり機能がありましたが、視覚的に分かりやすいように改良されており、上部のバーにある「しおり」アイコンをクリックすると、そのページに目立つ赤いしおりが挿入されます。文字サイズの変更も、小さくする、大きくするの段階式から、ポップアップから大きさの指定が可能になりました。

プレビューバージョンでは、実際にEPUBファイルを表示した際の見え方は1.7と同じようでレンダリングエンジンが新しくなっている訳ではないようです。また評価版のため、印刷機能がないなど1.7の機能のうち実装されていないものもあります。

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このバージョンはMacOS X 10.6 Snow Leopard以降が必要で、システム環境設定で「Voice Over」をオンにすることでEPUBの内容を読み上げることが可能になります。Snow Leopardでは日本語のVoice Over音声ファイルがないので日本語の部分は読み上げられませんが、OS X Lion(10.7)上で使うことで読み上げも可能になります。WindowsではXP SP3以降、Windows 7(32bitモード)。

なおMacOS X用のEPUBリーダー「Murasaki」はMacOS Xに準拠したCocoaアプリのため、MacOSの持つスピーチ機能を使ったEPUBの読み上げに対応しています。

関連記事:
Internet Watch:スクリーンリーダーで電子書籍が聴ける「Adobe Digital Editions 1.8 Preview」

Adobe Labs:Adobe Digital Editions 1.8 Preview

JAWS for Windows

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InDesign CS5.5縦組みEPUB 3確認用ファイル1.0

InDesignCS5.5を使い縦書きで作成したページは、そのままEPUBとして書き出すとEPUB 3ドラフトに準拠したCSSタグとして書き出されます。これら書き出されるものとして、縦書き(writing-mode : vertical-rl)、圏点(text-emphasis-style)、圏点カラー(text-emphasis-color)、またビデオ(video)、オーディオ(audio)などのHTML 5タグが上げられます。

Epub31_3

しかし現時点ではEPUB 3に対応するリーダーがないため、「WebKit Nitly Builds」(Safariで使われる描画エンジンの開発版)や「Google Chrome」といったWebブラウザ上でEPUBを展開し内包されるHTMLを表示するしかありません(一部MurasakiなどではWebKitをインストールすることでそのまま読めるものもあります)

下の表示画像は、左からWebKit Nighty Builds(Mac OS X)、Google Chrome 12、Murasaki+WebKit、WebKit Nighty Builds(Windows)となっています。

Epub32 Epub33 Epub34 Epub35

またInDesign CS5.5から書き出されたEPUBを展開しただけでは表示できず、現状「WebKit」エンジンで表示するためにCSSを加工する必要があります。詳しい加工方法などについては本書で取り上げているためここでは割愛しますが、今後EPUB 3正式版ではCSSプロパティの前に「-epub-」を付け足す必要もあるなど、現状のInDesgin CS5.5では対応していない部分もあります。
これは今後EPUB 3が正式に発表され次第、アップデートされるのではないかと予想しています。

EPUB 3に対応するCSSプロパティの記載方法などについてはepubcafeに詳細が掲載されているので参照してください。
epubcafe 草枕を作ろう =縦書きHTML簡単作成ガイド=



テンプレートはこちらからダウンロードできます。更新した場合には、また別途案内いたします。

「IDCS5.5toEPUBtategaki_sample1.0」のダウンロード(2.5M)

ダウンロード用ファイルには、下記のものが入っています。
「IDCS5.5toEPUB3sample1.0.indd」縦書き、ルビ、圏点などを設定したInDesign CS5.5ファイル
「IDCS5.5toEPUB3sample1.0フォルダ」上記ファイルをEPUBに書き出した上で展開し、CSSに「-webkit-」と「-epub-」を書き加えたもの。
「IDCS5.5toEPUB3sample1.0.epub」上記CSSを書き換えた上で再度EPUBへ圧縮したもの。

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InDesign CS5.5用EPUB書き出しテンプレート1.0のダウンロード

Indesign013_2InDesign CS5.5には、「段落スタイル」と「文字スタイル」にEPUBに書き出す際に割り当てるCSSのタグとクラスを指定できるようになりました。そのおかげで和文のスタイル名が利用できるようになりました。
また「表スタイル」と「セルスタイル」もスタイル名こそ欧文にする必要がありますが、設定した内容がCSSへと引き継がれるものが多くあります。

これらInDesign CS5.5に追加されたEPUB書き出しするために、段落・文字・表・セルの各スタイルを設定したテンプレートを用意しました。今後作成方法やアップデートにより可能な事が増えるかもしれないので「1.0」としました。

右の画面は実際にInDesign CS5.5で作業しているEPUB用のワークスペースを作って作業しているキャプチャです。ダウンロードデータにはInDesign CS5.5用のスタイルが設定された3ページのデータが入っています。この3ページ内のテキストにアンカー付きオブジェクトとして、1ページ目には目次、2ページ目には画像フレームや表が挿入されています。

画像フレーム「グラフィックスタイル」を使うことで右方向、横方向へのテキスト回り込みを設定しています(残念ながら左右のマージンは反映されません)。作業するステップまでブログでは全部語るスペースがないのですが、書籍にはなるだけ情報を細かく載せましたのでデータと合わせて見てください。

ダウンロードデータには、InDesign CS5.5から書き出したEPUBが含まれています。下のキャプチャはMac OS X用のEPUBリーダー「Murasaki」で開いたものです。InDesignで設定した、目次のリンク、ハイパーリンク、表の罫線や塗りなどが反映されているのが確認できます。

またhrタグと段落罫線を組み合わせることで罫線の表現も可能になります。InDesign CS5.5だけでもスタイルの組み合わせや書類の作り方によって、ここまでEPUBを作成することが可能になる例として作成しました。

Murasaki001 Murasaki002



テンプレートはこちらからダウンロードできます。アップデイトされた場合には、また別途告知いたします。

「IDCS5.5toEPUB_template1.0」のダウンロード(2M)

問合せがあったので追記します。
Murasakiは表示の正確性が高く、InDesignで埋め込んだvideoの再生やWebKitをインストールすることで縦組み表示もできるMac OS X用のEPUBリーダーで、Mac App Storeから入手できます。詳しくはこちら。
Murasaki - Simple EPUB Previewer

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