ADPS Single EditionをAdobe Creative Cloudメンバーに提供開始。iPad向けアプリが無制限に制作可能に。
Adobe Creative Cloudの発表時にアナウンスされていた、ADPS Single Editionのサービス内容が発表されました。これによると、2012年9月19日からAdobe Creative Cloudで利用可能になります。
現在、Adobe Storeで発売されているSingle Editionは、1本あたり29800円で購入する必要があります。しかしAdobe Creative Cloudのメンバーシップであれば、iPad用パブリッシュが無制限に行えるようになります。なお、Single EditionはiPhoneには対応しておらずiPadのみになり、iPhoneやAndroid向けにアプリを作成するには、Professional Edition以上が必要になります。
ADPS自体は、InDesign CS5以降で制作可能ですが、InDesign CS6で追加された代替レイアウトとリキッドレイアウトを使って、複数サイズ、縦横のドキュメントを作成可能です。ここでiPad 1/2用、iPad 3のRetinaサイズの代替レイアウトを作成しておくと、1つのファイルで、複数サイズの配信が可能になります。アクセスするiPadの画面サイズに合わせて適切なサイズのFolioがダウンロードされます。
またAdobe Storeで販売されているSingle Editionは1年間の期限がありますが、Adobe Creative Cloudのメンバーシップである限り、Folioに新しいコンテンツを追加したり変更した上で再度アプリをリリースすると、App Storeのアップデート通知を使った更新が可能になります。
現在のバージョンでも既に可能ですが、ローカルやオンライン上で作成できるFolioの数は無料版でも無制限に作成可能です。またオンラインにアップロードしなくとも、MacとiPadを直接USBで接続して、Folio Builderパネルからプレビュー、テストが可能になっています。なおSingle Editionの提供に合わせて、Folio Builderもアップデート予定です。
※iPad用のAdobe Content Viewerもアップデートされないとバージョンの違いで利用できない場合があるので、アップデートは慎重に。
さらにInDesign CS6から直接アプリ作成を選び、「DPS App Builder」というアプリを利用して(従来Viewer Builderとして提供されてきたもの)Creative Cloudで利用しているAdobe IDとパスワードをここで入力します。
DPS App Builderは、アプリ申請に必要なアイコンの登録やドキュメントを選択できます。なお、アプリ申請にあたっては、あらかじめAppleのデベロッパー登録が必要で、DPS App BuilderはMac OS X向けのみの提供となっています。
プレスリリース
http://www.adobe.com/jp/aboutadobe/pressroom/pressreleases/20120918_DPSSE.html?sdid=JTZBV
Adobe Digital Publishing Suite Single Edition
http://www.adobe.com/jp/products/digital-publishing-suite-single.html
待ちに待ったサービスがいよいよスタートです。既にAdobe Creative Cloudのメンバーシップになっている方は、コンテンツさえ持っていればInDesignで制作したコンテンツがSingle Ediitonを使って追加コストなくiPad向けアプリとして配信が可能になります。
ただし、Appleのデベロッパー登録やアプリ審査のリジェクトという課題はありますが、誰でもが配信可能な「ADPSやろうぜ!」が実現しますね。
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