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2012年4月

Adobe InDesign CS6の新機能ーADPS編その1

Cs6_id_boxshot_3in_shadow_2Adobe Creative Suite 6が発表になり、InDesignもCS6にバージョンアップされます。5月11日から発売が開始されます。

今回のバージョンアップによりDigital Publishing Suite関連の機能がInDesignに統合されたり、便利に使える機能が増えました。またCreative Cloudの登場により、Master Collectionが年間6万円で使用できるだけでなく、ADSPのSingle Editionが利用可能になるなど、より使いやすい環境が整ってきています。
ADPSのSingle Editionは、現在単体で販売されていますが(Creative Cloudにて近日公開)となっています。

なお、InDesignがCS6になったからといって今までのCS5/CS5.5で利用していたADSPが使えないわけではなく、InDesignとは別にADSPのサービスはクラウドサービスとして提供されるものです。今までと同じように、Folio Producer Tools, Folio Builderとして提供されプラグインのバージョンが上がっていくと思われるので、前バージョンでも利用可能になると思います。

InDesign CS6のインタラクティブPDFやADPS関連

InDesign CS6では、インタラクティブPDFやADPS関連の機能で注目点をあげるとすると以下のようなものがあります。
・新規ドキュメント作成時のDPS用プロファイル作成
・iPhoneやKindle Fire. Nook, Xoomなどのサイズが選択可能
・ADPS用のワークスペースが追加された
・代替レイアウトによる、縦横レイアウトの生成
・リキッドレイアウトによるリサイズ時に合わせた変化
・HTMLの挿入
・OverlayCreatorで作成したファイルなどを含んだパッケージが作成可能
・テキストフィールドにフォームの指定や、チェックボックスやリストなどフォームに必要なボタンを設定可能。
・サンプルボタンとフォームに、多くのフォームサンプルが用意された。

そのほかの新機能

・テキストフレームの伸縮方向を指定し、オーバーセットが起きない自動で拡大縮小するテキストフレームオプション
・右下の分割ボタンをクリックするとレイアウトビューを分割可能。同じドキュメントの違う部分を表示できる。片方に代替レイアウトを表示させ比較することもできます。
・代替レイアウトと関連する機能で、テキストやオブジェクトを親オブジェクトとリンクさせられる。
・オブジェクトを一時的に配置しておけるコンテンツ収集ツール
・最近使用したフォントをフォントメニューリストの上部に表示させられる
・グレイスケールでのプレビューとPDF書き出し
・背景を透明にしたPNGデータとして書き出しが可能

デジタルパブリッシング用プロファイルが追加


新規書類作成時は、今まではWeb用のみでしたが、デジタルパブリッシングが選択可能になり、iPad(1024×768px)iPhone(480×320px)、Fire/Nook(1024×600px)Xoom(1280×800px)が選べます。

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デジタルパブリッシング用ワークスペースが追加


パネルの使用頻度がDTP時と違うため、自分でワークスペースを作っていましたが、最初からワークスペースが用意されました。またプリフライトパネルでもADPS用のプロファイルが選択できます。さらにOverlayCreator内でリンクしたフォルダーなどが外れた時、CS5.5まではプリフライトでチェックできなかったのが、ちゃんとリンクエラーが表示されるようになりました。

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日本国内のDigital Publishing Suiteを使ったiPadアプリ集(2012-04)

昨年末の正式リリース後、Adobe Digital Publishing Suiteを利用してiPadアプリをリリースするケースが少しずつ増えてきました。米国アドビサイトのDigital Publishing Galleryに登録されているアプリの数は、世界全体では既に1000近いアプリがリリースされています。

実際にFolioの制作を行おうと思った際、どういう機能が実現できるのかを知るには、他のアプリを見るのが一番です。なかにはどうやって作っているのか分からないものも多くあります。しかしほとんど海外の事例が多く国内ではまだ数が少ない状態でした。しかしiTunes App Storeから日本で作られたADPSを使ったiPadアプリを探し出すのは大変です。

今年に入り完成度の高くボリュームの多いアプリが増えてきました。アプリの中には無料でダウンロード可能なものや、Adobe Design Magazineで事例記事として掲載されているものもあります。その中から、おすすめのアプリを定期的に紹介していきます。

GQ JAPAN


http://gqjapan.jp/2012/04/05/gq-digital-magazine-2/

コンデナストジャパンが発売するするGQ JAPANのiPadアプリ版です。無料配信が継続中なので、ADPSに興味がある。制作に携わってる方は必見のアプリです。雑誌と同じボリュームの記事や広告ページがあり。ADPSの様々な機能を組み合わせて情報を分散させています。雑誌のように自由なデザインと表現を使えるメディアだから実現できた内容かもしれません。
海外のマガジンと比べても新しい試みがふんだんに使われおり、ページによってはHTMLを巧みに利用することによって多くの表現を組み込んでいます。

iTunes App Storeのリンク(価格:無料配信中)

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パークハビオ新宿イーストサイドタワー


http://www.ph-shinjuku-est.com/

東新宿に完成した地上761戸のタワー賃貸マンションの紹介アプリです。各部屋やファシリティーの写真。パノラマやムービーが仕込まれています。電子マガジンのような使い方ではなく、営業ツールとして利用可能な、デジタルパンフレットに仕上がっています。スクロールを利用した引き出して使えるナビゲーションは面白いアイデアです。

iTunes App Storeのリンク(価格:無料)

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るるぶスパリゾートハワイアンズ特別版 がんばっぺ! ハワイアンズ


http://www.adobe.com/jp/joc/design/features/jtb1.html

Adobe Design Magazineにも事例記事として紹介されている、るるぶ特別版のiPadアプリです。このアプリに含まれるページはPDF形式で格納されているページもあり、ピンチ拡大表示が可能なものもあります。また本文が縦書きのため右開きページになっています。

iTunes App Storeのリンク(価格:無料)

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InDesign for ADPS掲示板を開設しました

現在、InDesignをオーサリングツールとしコンテンツをiPadやAndroid向けアプリとして制作可能な、Adobe Digital Publishing Suiteを使用した情報を国内で探そうと思っても、Adobe Forumは英語のみで日本語を使った情報のやりとりを行える場がありませんでした。

とくにInDesignにインストールするプラグイン、Folio Producer, Folio Builderにおいては毎月のように仕様の変化や新しい機能が追加されるなど、変わりやすいため最新情報の共有は大切だと考えています。

このblogでは、米国でリリースされた情報は今後も時間をおかずに掲載したいと考えていますが、実際にFolioを作成するにあたり様々な問題に突き当たることも多いと思います。通常のInDesignとは別のスキルも必要になる面も多くあります。
リソースも少ないため、この分野に参画していただいてる皆さんで、バグや制作におけるノウハウなど共有できればと思っています。

このブログがココログで制作されているため、同じNIFTYの提供する掲示板サービスを利用しています。

掲示板

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