Adobe InDesign CS6の新機能ーADPS編その1
Adobe Creative Suite 6が発表になり、InDesignもCS6にバージョンアップされます。5月11日から発売が開始されます。
今回のバージョンアップによりDigital Publishing Suite関連の機能がInDesignに統合されたり、便利に使える機能が増えました。またCreative Cloudの登場により、Master Collectionが年間6万円で使用できるだけでなく、ADSPのSingle Editionが利用可能になるなど、より使いやすい環境が整ってきています。
ADPSのSingle Editionは、現在単体で販売されていますが(Creative Cloudにて近日公開)となっています。
なお、InDesignがCS6になったからといって今までのCS5/CS5.5で利用していたADSPが使えないわけではなく、InDesignとは別にADSPのサービスはクラウドサービスとして提供されるものです。今までと同じように、Folio Producer Tools, Folio Builderとして提供されプラグインのバージョンが上がっていくと思われるので、前バージョンでも利用可能になると思います。
InDesign CS6のインタラクティブPDFやADPS関連
InDesign CS6では、インタラクティブPDFやADPS関連の機能で注目点をあげるとすると以下のようなものがあります。
・新規ドキュメント作成時のDPS用プロファイル作成
・iPhoneやKindle Fire. Nook, Xoomなどのサイズが選択可能
・ADPS用のワークスペースが追加された
・代替レイアウトによる、縦横レイアウトの生成
・リキッドレイアウトによるリサイズ時に合わせた変化
・HTMLの挿入
・OverlayCreatorで作成したファイルなどを含んだパッケージが作成可能
・テキストフィールドにフォームの指定や、チェックボックスやリストなどフォームに必要なボタンを設定可能。
・サンプルボタンとフォームに、多くのフォームサンプルが用意された。
そのほかの新機能
・テキストフレームの伸縮方向を指定し、オーバーセットが起きない自動で拡大縮小するテキストフレームオプション
・右下の分割ボタンをクリックするとレイアウトビューを分割可能。同じドキュメントの違う部分を表示できる。片方に代替レイアウトを表示させ比較することもできます。
・代替レイアウトと関連する機能で、テキストやオブジェクトを親オブジェクトとリンクさせられる。
・オブジェクトを一時的に配置しておけるコンテンツ収集ツール
・最近使用したフォントをフォントメニューリストの上部に表示させられる
・グレイスケールでのプレビューとPDF書き出し
・背景を透明にしたPNGデータとして書き出しが可能
デジタルパブリッシング用プロファイルが追加
新規書類作成時は、今まではWeb用のみでしたが、デジタルパブリッシングが選択可能になり、iPad(1024×768px)iPhone(480×320px)、Fire/Nook(1024×600px)Xoom(1280×800px)が選べます。
デジタルパブリッシング用ワークスペースが追加
パネルの使用頻度がDTP時と違うため、自分でワークスペースを作っていましたが、最初からワークスペースが用意されました。またプリフライトパネルでもADPS用のプロファイルが選択できます。さらにOverlayCreator内でリンクしたフォルダーなどが外れた時、CS5.5まではプリフライトでチェックできなかったのが、ちゃんとリンクエラーが表示されるようになりました。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント