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2012年3月

ADPS Single Edition、Adobe Storeにて3/19本日より販売スタート。

3月19日より、いよいよ日本でもADPSのSingle Editionの販売が開始されました。購入はAdobe Storeからになります。価格は29,800円。

Single Editionを購入する場合の注意点として下記のものがあります。条件などを調べた上で購入しましょう。
・制作できるアプリはiPadのみ。Android用は作成できない。
・新しいFolioを追加購入可能なMulti Folioには対応せず、1つのみのSingle Folioしか制作できません。
・Folioを新しく修正して再配布したい場合には、Single Editionを再購入する必要があります(つまり一度しかアプリ申請できない)
・アプリ化を行うViewer BuilderはMac版しかないため、アプリ申請にはMacOSが必要。
・アプリがAppleで承認されなかった場合は、1年以内なら同じシリアルを使って再出品が可能。

Single EditionについはのFAQはこちらに掲載されています。
http://www.adobe.com/jp/products/digital-publishing-suite-single/faq.html

Professional Editionなどとの違いについては下記の比較表を参照してください。
http://www.adobe.com/jp/products/digital-publishing-suite-family/buying-guide.html

Firefox001

Adobe StoreのAdobe Digital Publishing Suite, Single Editionへのリンク
https://store3.adobe.com/cfusion/store/index.cfm?store=OLS-JP&catID=PRODUCTS#store=OLS-JP&view=ols_prod&categoryOid=7341797&category=/Applications/DPSSingle&loc=ja_jp

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【コラム】InDesignで作るADPSとEPUBのジレンマー第4回「iPad高解像度対応にはPDF形式のFolioが使える」

●2048×1536サイズのFolioを作成すると肥大化する

3月16日は「新しいiPad」が発売され、いち早くFolio Producder Toolsも新しいiPadに搭載された高解像度の画面サイズに対応しました。画面のように新規のFolioを作成する際には、2048×1536pxのサイズが選択できるようになっています。しかし、まだ新しいiPadの解像度に対応したAdobe Content Viewer for iPadの最新版がダウンロード可能になっておらず、実際に試すことができません。

また、画面サイズに合わせてレンダリングしJPEG画像としてページが生成されるFolioは、画面サイズが大きくなると比例してファイルサイズも大きくなってしまう懸念があります。

さらに新しいiPadでは画面ピクセル面積が4倍にもなっています。実際にどのぐらい大きくなるのか1ページだけ作って検証してみました。すると4倍どころか7倍の大きさになってしまいます。

1024×768ピクセル、1ページのみのFolio=221KB
2048×1536ピクセル、1ページのみのFolio=1.5MB

Finder001

●PDF形式のFolioなら解像度に依存せず、拡大表示も可能
これを解決する方法としてPDF Folioを使う方法があります。以外と知られていないのですが、Folio Producer Toolsの段階的なバージョンアップによって、記事単位でJPEGではなく、PDFを使ったFolioを作成することができ、Overlayを含んだページのPDF Folioも作成できるようになりました。

PDFを使った場合のもうひとつのメリットとして、ピンチズームが可能になる点です。雑誌のような判型がiPadよりも大きいものをそのままiPadサイズに縮小しても文字が小さくなってしまいますが、PDFにしてピンチズームができるのであれば、拡大して見られます。

最近無料配信された『るるぶスパリゾートハワイアンズ特別版 がんばっぺ! ハワイアンズ』にも記事単位で、このPDF Folioが利用されています。タップして切り替えるようなOverlayが利用されたページに対してもPDF Folioが利用できるようになっています。ただしビデオやサウンドの再生があるページは、PDFではなくJPEG形式になっているため、拡大表示はできません。

『るるぶスパリゾートハワイアンズ特別版 がんばっぺ!ハワイアンズ』
http://itunes.apple.com/jp/app/rurubusuparizotohawaianzu/id507969400?mt=8

さて新しいiPadの高解像度に対応したサイズで書き出す際に、PDF Folioを選択した場合はどうなるでしょうか。先ほどと同じInDesignのデータを2048×1536ピクセルのPDF Folioとして作成してみます。
するとファイルサイズは、362KBと少し増えるだけです。またPDF Folioにすることでピンチズームが可能になります。こうなると、パンとズーム機能も必要ないかもしれません。

Finder002

PDF Folioを使う注意点として、PC上でのAdobe Content Viewerでは表示できず、iPad上で表示する必要があります。下記のようなメッセージが表示されます。

Adobe_content_viewer001

今後、このPDFを含んだFolioを新しいiPad対応バージョンのAdobe Content Vieweがリリースされ次第、高い解像度で綺麗にレンダリングされるのか検証してみます。

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新iPadの高解像度に対応したADPS用ツールFolio Producer Tools v.19が公開

Adpsicon新しく登場した高解像度版の2048×1536ピクセルのスクリーンを持つiPadに対応したFolio Producer Tools, Folio Builderが公開されています。またiPad用のビューワーはAppleの承認後公開されるそうです。高解像度に合わせたレンダリングが可能になりますが。そうなると、その分収録されるデータサイズも肥大してしまうため、Folioサイズが大きくなることが懸念されます。

新しいFolio Producer Toolsで作成したもので保存してアップロードしてしまうと、今のiPad上のViewerで開けなくなります。すぐにアップデイトせず、Appleから新しいバージョンのAdobe Content Viewerが提供されてからインストールしたほうが良さそうです。(4/13に新しいAdobe Content Viewer 2.4.0がダウンロード開始になりました)

他に追加された主な機能は以下。
・「スクロール可能フレーム」の新しいボタンがOverlay Creatorパネルに追加。パンとズームのうち、ズーム機能のないパン機能がこちらに移動しました。

以下はアプリ化する際のカスタムビューワー機能
・ソーシャルシェアリング:Facebookアプリなどを登録している場合、ソーシャルシェアリングオプションをカスタムビューワー内に設置でき、利用者がアクセスしたりコメントが可能になるそうです。
・オートアーカイブ機能:Folioの最大ダウンロード数を指定しておくと、自動アーカイブ機能が利用できるようになります。
・ブックマーク機能:Viewer Builderで記事に対してマークをつけておくブックマーク機能のオンオフが可能なります。読者がマークを付けた記事をドロップダウンメニューから選んでジャンプできるようになります。
・HTML 5解析:HTML5コンテンツを埋め込んであるページの解析がJavaScript APIによって可能になります。

ダウンロードはこちらから。Folio Producer toolsとFolio Builder Panel用が2つ分かれています。



●Folio Producer Tools for Windows
http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=172&platform=Windows

●Folio Producer Tools for Macintosh
http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=172&platform=Macintosh



●Folio Builder Panel for Windows

http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=180&platform=Windows

●Folio Builder Panel for Macintosh
http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=180&platform=Macintosh

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