【コラム】InDesignで作るADPSとEPUBのジレンマー第4回「iPad高解像度対応にはPDF形式のFolioが使える」
●2048×1536サイズのFolioを作成すると肥大化する
3月16日は「新しいiPad」が発売され、いち早くFolio Producder Toolsも新しいiPadに搭載された高解像度の画面サイズに対応しました。画面のように新規のFolioを作成する際には、2048×1536pxのサイズが選択できるようになっています。しかし、まだ新しいiPadの解像度に対応したAdobe Content Viewer for iPadの最新版がダウンロード可能になっておらず、実際に試すことができません。
また、画面サイズに合わせてレンダリングしJPEG画像としてページが生成されるFolioは、画面サイズが大きくなると比例してファイルサイズも大きくなってしまう懸念があります。
さらに新しいiPadでは画面ピクセル面積が4倍にもなっています。実際にどのぐらい大きくなるのか1ページだけ作って検証してみました。すると4倍どころか7倍の大きさになってしまいます。
1024×768ピクセル、1ページのみのFolio=221KB
2048×1536ピクセル、1ページのみのFolio=1.5MB

●PDF形式のFolioなら解像度に依存せず、拡大表示も可能
これを解決する方法としてPDF Folioを使う方法があります。以外と知られていないのですが、Folio Producer Toolsの段階的なバージョンアップによって、記事単位でJPEGではなく、PDFを使ったFolioを作成することができ、Overlayを含んだページのPDF Folioも作成できるようになりました。
PDFを使った場合のもうひとつのメリットとして、ピンチズームが可能になる点です。雑誌のような判型がiPadよりも大きいものをそのままiPadサイズに縮小しても文字が小さくなってしまいますが、PDFにしてピンチズームができるのであれば、拡大して見られます。
最近無料配信された『るるぶスパリゾートハワイアンズ特別版 がんばっぺ! ハワイアンズ』にも記事単位で、このPDF Folioが利用されています。タップして切り替えるようなOverlayが利用されたページに対してもPDF Folioが利用できるようになっています。ただしビデオやサウンドの再生があるページは、PDFではなくJPEG形式になっているため、拡大表示はできません。
『るるぶスパリゾートハワイアンズ特別版 がんばっぺ!ハワイアンズ』
http://itunes.apple.com/jp/app/rurubusuparizotohawaianzu/id507969400?mt=8
さて新しいiPadの高解像度に対応したサイズで書き出す際に、PDF Folioを選択した場合はどうなるでしょうか。先ほどと同じInDesignのデータを2048×1536ピクセルのPDF Folioとして作成してみます。
するとファイルサイズは、362KBと少し増えるだけです。またPDF Folioにすることでピンチズームが可能になります。こうなると、パンとズーム機能も必要ないかもしれません。

PDF Folioを使う注意点として、PC上でのAdobe Content Viewerでは表示できず、iPad上で表示する必要があります。下記のようなメッセージが表示されます。

今後、このPDFを含んだFolioを新しいiPad対応バージョンのAdobe Content Vieweがリリースされ次第、高い解像度で綺麗にレンダリングされるのか検証してみます。
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