« 2011年10月 | トップページ | 2012年2月 »

2012年1月

iBooks AuthorとADPSの仕様・機能を比較する

IbooksAppleから新しく発表されたiBooks Authorは、iBooks 2.0を利用してインタラクティブなコンテンツを含んだ教科書が作成可能になりました。教科書用途だけでなくさまざまなビジュアル重視の書籍が作成できるようになるでしょう。
iBooksでは今までは静的なものがメインのEPUBが使われていましたが、独自の機能追加でオープンなフォーマットではありませんが、広い用途が考えられます。実際に触ってみるとPush Pop Pressが作成したOur Choiceに酷似しています。

Twitterで多かった意見がADPSと比べてどうなのかという内容でした。そこでiBooks Authorの情報や少し触ってみた感じから比較してみました。

一番大きいのは価格の違いです。iBooks Authorは無料でダウンロードし、コンテンツの作成からiBooksを使った閲覧まで行えます。ADPSはInDesignを使ったソリューションのためInDesignを購入する必要があります。またiBooks Authorで作成したファイルは「.books」の拡張子が付いたEPUBに似たフォーマットのため、自由に配布できます。ADPSの場合はファイルとして流通させることはできず、Acrobat.comを使った共有機能を利用しなければなりません。

一方販売方法を見てみると、iBookstoreで販売を行うには日本からはまだiBookstoreに出品が行えないため、販売を行うためには、アプリ化しApp Storeで販売しなければなりません。しかしiBook Authorで作成したコンテンツからアプリを作成することができません。

ADPSの場合には、初期費用がかかりますが、Editionを購入したり、大日本印刷が発表したような受託サービスを利用することでアプリ化し販売を行うことができます。そのため確実に販売を行おうとすると現段階では選択肢がADPSなどのアプリ化を行うツールを使う必要が出てきます。
ADPSの優位性はWindowsでも開発ができることやAndroid向けも開発できる。などの点でしょうか。無償で配布するのではなく販売に向いたものと言えます。

機能を細かい部分まで使い込んでいないので、全てを網羅できていませんが仕様や機能について簡単に表にまとめてみました。

iBooks Author V.S. Adobe Digital Publishing Suite

価格・仕様Adobe Digital Publishing SuiteiBooks Author
価格93,240円(InDesign CS5,5のAdobeStore価格)無料
作成フォーマットFolio.ibook(ネイティブデータは.iba)
書き出し対応フォーマットPDF(InDesignから書き出し)PDF, Text
閲覧用リーダーAdobe Content VieweriBooks 2.0
再生プラットフォームiPad, Android Tablet, BlackberryiPad, iPhone, iPod Touch
オーサリングプラットフォームMacOS X, Windows(InDesignに準拠)OS X Lion(10.7)
アプリ化Single Editionの場合$395(iPad用)アプリ化の機能なし
書籍のみの流通販売アプリからダウンロード(別途課金)iBookstore
個別流通ファイルとしての流通は不可。Content Viewer経由でAdobe IDを使い共有.booksファイルを交換可能
機能Adobe Digital Publishing SuiteiBooks Author
ページの作成方法InDesignの書類を複数作成して管理1つの書類内でチャプター・セクションを追加
ページの移動縦方向にページ、横方向に記事を移動する。十字に方向にページが並ぶ。スワイプしてページをめくったり、ピンチなどでページ間を移動。Push Pop Pressに似た操作性
ページの拡大表示通常のFolioでは不可。PDF形式では可能(iPadのみ)ピンチズームで拡大可能
縦・横向き2つのInDesignデータを用意1つの書類内で切り替え
文字の検索ページイメージが画像のため不可ページデータはHTMLのため検索可能
文字組み縦組みや文字組版などはInDesignの機能を利用Keynote, Pagesと同様のテキスト編集機能
日本語組版縦組みなどInDesignの機能をそのまま利用縦書きは不可
インタラクティブ機能Overlay Creatorパネルなどで設定ウィジェットを使い挿入
3Dデータの挿入3Dモデルの挿入は不可。書き出したシーケンスとして画像を配置COLLADA (拡張子.dae)のデータを挿入
ビデオとオーディオMP4やMP3などをiPadで再生可能なフォーマットが使用可能ビデオは、H.264 (.m4v)オーディオはAAC (.m4a)
HTMLの挿入別途用意したHTMLファイルやURLをリンクページ上で直接編集。またはファイルをリンク。
グラフや表の作成InDesignの表作成機能を利用。グラフはIllustratorなどを使う必要あり。Pages, Keynote, Numbersのデータを利用可
テンプレートなし6種類のテンプレートから選択
目次の作成各記事へのリンクを個別に作成目次機能を利用して作成
練習問題マルチステートオブジェクトなどを使い作成問題作成機能を使用
パノラマ6分割画像を使用して配置なし

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ADPS用ツールの新バージョン、Folio Producer Tools 1.8ダウンロード開始

AdpsiconFolio Producer Tools の新バージョン v1.8がダウンロード開始になっています。
今回の変更があったのは、下記のパネルやプラグインです。
・Overlay Creator Panel
・Digital Publishingプラグイン for InDesign
・デスクトップ向けContent Viewer

今回の追加機能は下記の点
・スライドショー内のオーバーレイ作成
・ボタンへのサウンド/ビデオアクションのサポート。ボタンを使ってビデオの再生や停止が可能。
・PDF記事のオバーレイを含んだ、ピンチ&ズーム操作(PDF記事を含むFolioの表示はiPadのみ)
他詳細は英語のヘルプに掲載されています。
http://help.adobe.com/en_US/digitalpubsuite/using/WS67cb9e293e2f1f60-21ba9a4512e5e5e0b8d-8000.html

Folio Builderパネルはv. 1.1.9となっています。
なお、V18は前バージョンとフォーマットが変わっているということなので、前のバージョンのFolio Producerでは開けない可能性があり注意が必要です。
Adobe Content Viewerもv2.2以降が必要なようです。

ダウンロードはこちらから。Folio Producer toolsとFolio Builder Panel用が2つ分かれています。



●Folio Producer Tools for Windows
http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=172&platform=Windows

●Folio Producer Tools for Macintosh
http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=172&platform=Macintosh


●Folio Builder Panel for Windows
http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=180&platform=Windows

●Folio Builder Panel for Macintosh
http://www.adobe.com/support/downloads/product.jsp?product=180&platform=Macintosh

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年10月 | トップページ | 2012年2月 »