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2011年7月

Folio Producer tools 1.1.2がダウンロード開始

AdpsiconAdobe Digital Publishing SuiteでFolioを作成するためのアドオンツール、Folio Producerの新バージョンがダウンロード開始になりました。今回のバージョンでの新規機能は「Folio Builder」パネルに対して追加されています。

ダウンロード先は英語ですがアップデータは多国語版になっており日本語にも対応しています。Contet Viewerのバージョンは変わらないのでアップデートしても影響はないと思われます。

今回の新機能の注目点はこちら。
・Folio Builderパネル上で、記事の順序をドラッグして入れ替え可能に。
・パネル上から直接共有されているFolioの設定を外すことができる。
・Folio Builderに自動更新機能が追加されアップデートがリリースされると告知されます。
(ここより以下はADPSアカウント用の機能)
・Android アプリ内での課金対応(Viewer Builder 1.4)
・Viewer BuilderでiPad向けのシングルFolioをビルド可能
・アプリのローカライズした言語指定が可能。これによりApple iTunes Storeでそれぞれの国にマッチした言語版のアプリが表示されるようになる。

それほど機能に大きな変更はありませんが、Folio Builderパネル上でアップロードした記事の順序をドラッグで入れ替えが可能になったのは嬉しいですね。

8月頭には次のメジャーアップデートFolio Producer Tools v1.4が提供されることも書かれています。しかし現在のバージョンと互換性がないようなので、ビューワーの提供がずれる可能性もあります。

ダウンロードはこちらから



●InDesign CS5用
InDesign CS5用 Mac OS X版(Folio Producer Tools 1.1.2)
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=5152
InDesign CS5用 Windows版(Folio Producer Tools 1.1.2)
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=5154

●InDesign CS5.5用
InDesign CS5用 Mac OS X版(Folio Producer Tools 1.1.2)
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=5153
InDesign CS5用 Windows版(Folio Producer Tools 1.1.2)
http://www.adobe.com/support/downloads/detail.jsp?ftpID=5155

関連リンク
Adobe Digital Publishing blog:Updates to Digital Publishing Suite now available

追記:8月4日の段階でさらにリンク先のアップデータが1.1.3にバージョンアップされているようです。

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【レビュー】EPUBリーダーAdobe Digital Editons 1.8 Previewを試す

Adobe独自のエンジンを搭載したEPUBリーダー「Adobe Digital Editions」は現在の最新バージョンは1.7.2ですが、評価版として公開されたバージョン1.8がAdobe Labsからダウンロード可能となっています。

今回のバージョンでは、アクセシビリティの面を強化しスクリーンリーダー機能を評価するための英語バージョンのみ提供されています。WindowsではJAWS、MacOSではVoice Over機能を使うことでEPUBテキストのスピーチを実現しています。評価版のため実際の日常使用は推奨されていません。

実際にバージョン1.8をインストールして使ってみるとインターフェイスにも手が入っており、次バージョンがうかがい知ることができるものになっています。正式版でこのままの機能が提供開始されるわけではありませんが、使ってみるとアプリケーションの操作性が向上しているところが見受けられます。

001

ウインドウやメニューを見てみると、現在のバージョン1.7はインターフェイス全体がブラックのトーンでメニューバー項目もないAdobe AIRで作られたアプリのような印象でした。バージョン1.8ではすっきりした印象になり、従来左にあったスクロールバーがなくなり、下部にページをめくるためのスクラバーが追加されています。また、アプリアイコンも高解像度になっているようです。

Digital Editionsは、ウインドウの大きさを変えると文字がリフローされ、横幅が増えた場合には自動的に段組が増える仕様ですが、操作した際のもたつきが気になっていました。バージョン1.8では、このウインドウの大きさを変更したときの「もたつき」が軽減されているようです。

また、従来からしおり機能がありましたが、視覚的に分かりやすいように改良されており、上部のバーにある「しおり」アイコンをクリックすると、そのページに目立つ赤いしおりが挿入されます。文字サイズの変更も、小さくする、大きくするの段階式から、ポップアップから大きさの指定が可能になりました。

プレビューバージョンでは、実際にEPUBファイルを表示した際の見え方は1.7と同じようでレンダリングエンジンが新しくなっている訳ではないようです。また評価版のため、印刷機能がないなど1.7の機能のうち実装されていないものもあります。

002

このバージョンはMacOS X 10.6 Snow Leopard以降が必要で、システム環境設定で「Voice Over」をオンにすることでEPUBの内容を読み上げることが可能になります。Snow Leopardでは日本語のVoice Over音声ファイルがないので日本語の部分は読み上げられませんが、OS X Lion(10.7)上で使うことで読み上げも可能になります。WindowsではXP SP3以降、Windows 7(32bitモード)。

なおMacOS X用のEPUBリーダー「Murasaki」はMacOS Xに準拠したCocoaアプリのため、MacOSの持つスピーチ機能を使ったEPUBの読み上げに対応しています。

関連記事:
Internet Watch:スクリーンリーダーで電子書籍が聴ける「Adobe Digital Editions 1.8 Preview」

Adobe Labs:Adobe Digital Editions 1.8 Preview

JAWS for Windows

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【イベント】「InDesignでつくる電子書籍セミナー」本日午後7時より開催USTREAM中継します。

Seminarbanner

本日午後7時からデジタルハリウッドさん1Fホールで行われる「InDesignでつくる電子書籍セミナー」がUSTREAMで中継されます。

中継はこちらから!
USTREAMチャンネル:デジタルハリウッド東京本校

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【イベント】「InDesignでつくる電子書籍セミナー」開催のお知らせ(7/15参加無料)

急遽デジハリさんの協力のもと無料セミナーの開催が決定いたしました。今回は、書籍の発売記念と、デジタルハリウッドさんで新講座『電子書籍&エディトリアルデザイントレーニング講座』(8月開講)の開講記念として開催されます。

書籍内で紹介しているFolioとEPUB作成のコツやワークフローから、iPad用のADPSの実例などをご紹介します。

日時:2011年7月15日(金)19:00~20:30
場所:デジタルハリウッド東京本校 1Fセミナールーム
   JR/御茶ノ水駅 御茶ノ水橋口・丸ノ内線/御茶ノ水駅・
   千代田線/新御茶ノ水駅から徒歩2分。地図はこちら
定員:100名 / 無料・要予約

ご参加ありがとうございました。

デジタルハリウッドさんの新講座『電子書籍&エディトリアルデザイントレーニング講座』の詳細については、こちらをご確認ください。

『電子書籍&エディトリアルデザイントレーニング講座』

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Adobe Digital Publishing Suiteを使ったiPadアプリ事例のリンク集

書籍内では、Adobe Digital Publishing Suiteを活用した海外の電子マガジン事例から、インタラクティブコンテンツや、ADPSの面白い使い方をしているアプリをいくつかピックアップして紹介しています。

書籍内ではリンク先のアドレスのみ記載されており、URLを入力するのも大変なので、これらのマガジンをダウンロードするためのリンクアドレスをまとめました。
それぞれiPad用のアプリとして無料ダウンロードが可能になっていますので、iPadをお持ちの方は実際に触ってみるとADPSはこうやって使うのか。というのかよく分かります。

(ただし、それぞれアプリサイズは巨大なのでご注意を!)

ADPSを使ったiPad電子出版事例

Safari001●米国Adobe Systems社「Digital Publishing Gallery」
http://blogs.adobe.com/digitalpublishinggallery/

Safari002●FOTOHITS Magazin
http://itunes.apple.com/us/app/fotohits-magazin/id396297293?mt=8

Safari003●Martha Stewart Everyday Food Magazine
http://itunes.apple.com/jp/app/martha-stewart-everyday-food/id415692528?mt=8

Safari004●Martha Stewart Living Magazine for iPad
http://itunes.apple.com/us/app/martha-stewart-living-magazine/id399094624?mt=8

Safari005●Autoesporte
http://itunes.apple.com/jp/app/autoesporte/id397421073?mt=8

Safari006●Golf Digest Magazine
http://itunes.apple.com/jp/app/id411015672?mt=8

Safari007●YOU Inspire
http://itunes.apple.com/jp/app/you-inspire/id417945164?mt=8

Safari008●Credit Suisse bulletin
http://itunes.apple.com/jp/app/credit-suisse-bulletin/id384076015?mt=8

Safari009●VOGUE
http://itunes.apple.com/us/app/vogue/id420569570?mt=8

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ADPS用サンプルFolioのダウンロードとFolio Builderを使ったアップロード方法

Finder001_2本書内で紹介している、Folioを作成するためのデータ一式のダウンロードがこちらから行えます。
このデータは、最上層にFolio全体のフォルダ「TravelDiary_Folio」があります。
そのフォルダの中には、1つに複記事に対して1つのフォルダが作成されており、縦向き用、横向き用の2つのInDesignCS5のドキュメントが含まれています。

各InDesignドキュメントには、インタラクティブコンテンツが設定されていますので、それぞれInDesignを開き「Overlay Creator」パネルから「プレビュー」ボタンをクリックすることで動作を確認できます。

下記のムービーに従ってダウンロードしたフォルダを一括アップロードすることで、デスクトップ版とiPad版のAdobe Content Vieweで閲覧することができます。なお「Folio Builder」を使用してアップロードするには無料で取得できるAdobe IDが必要になります。

※アップロードには時間がかかります。途中で止まったしまった場合には一度記事を削除して最初からやりなおしてみてください。

またフォルダ内には、縦向き、横向き用の2つの表紙画像も入っています。これらはFolioのプロパティで設定可能です。


サンプルデータはこちらからダウンロードできます。

サンプルFolio「TravelDiary」のダウンロード(128M)


サンプルFolioのダウンロードとFolio Builderを使ったアップロード方法 from yasuyuki higuchi on Vimeo.

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サンプルFolio「Travel Diary in Germany」のiPad上での閲覧ツアー

書籍内でとりあげているサンプルFolio「Travel Diary in Germany」をiPad上で閲覧したキャプチャ動画です。

このサンプルデータは、複数のフォルダにまとめられたInDesignデータになっており、一括アップロードすることで一度に複数の記事を持つFolioを作成できます。またアップロード後に、タイトルと表紙をつけています。

それぞれの記事内には、マルチステートオブジェクトや、Overlay Creatorパネルの機能を使ったインタラクティブコンテンツが設定してあります。

サンプルFolio「Travel Diary」のiPad上での閲覧ツアー from yasuyuki higuchi on Vimeo.

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InDesign CS5で、Folio用に作成した横向きを縦向きに自動変換する

書籍内chapter3-05で紹介している、ページツールとレイアウト調整を使って横向きから縦向きレイアウトに変える作業のムービーです。

レイアウト調整機能をオンにした状態で、ページツールを使いページ方向を「横」から「縦」に変えることで、レイアウトが変える作業のムービーです。
版面ガイドに合わせたテキストフレームと、そのフレームに設定した段組みによって実現しています。

InDesign CS5で、Folio用横向きから縦向きレイアウトを自動変換する from yasuyuki higuchi on Vimeo.

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【コラム】InDesignで作るADPSとEPUBのジレンマー第2回「Folioとはなにか」

Columntitle●電子書籍Folioの位置付け

連載2回目は、ADPSで使われるFolioとはどういうものなのかについて。
まず、Folioの位置付けについてです。

一般的に「電子書籍」と言われるメディアには大きく分けて2つのタイプに分類できます。1つは、既存の紙メディア向けに制作したレイアウトをそのままページごとに画像やPDFとして書き出したものを閲覧する「ページ固定型」の電子書籍形式です。
もうひとつはEPUBに代表されるテキストや画像をデータとして保持し、そのまま端末に合わせて表示が変わる「フロー型」のフォーマットです。

「ページ固定型」は画像なので「自炊」と呼ばれる、購入した書籍や雑誌などを裁断、スキャンした上でPDFなどのファイルにまとめる作業にも似ています。自炊が一度アナログになってものを再度デジタル化するのに対し、メディアを持つ出版社側でデジタルデータのまま画像に変換されているのでより綺麗に閲覧できます。
しかし画像で保持される分データサイズは巨大になってしまいます。

Folioは、インタラクティブコンテンツを挿入可能で、縦横向きに合わせてページの向きが変わりますが、データのフォーマットとしては前者の「ページ固定型」にあたります。
そしてダウンロード販売されるFolioデータサイズも巨大になってしまいます。ムービーなども含むと、ひとつの雑誌だけで500MBを超えるものもあり、数本ダウンロードしただけで、iPadのストレージがいっぱいになってしまいます。

●InDesignを使うデザイナーにとってのFolioの魅力とは

ではFolioの魅力とは何でしょう。

「ページ固定型」を「電子書籍」と呼ぶに値するかどうかの議論は置いておいて、デザイナーとしてInDesign上でレイアウトを作っていて楽しいのはEPUBよりも断然Folioです。

レイアウトされたページは見えるまま画像として保存されるので、考慮しなければならないのは、縦向きと横向きでiPadの画面サイズに合わせた小さい画面で見えるかどうかだけです。これは、紙メディア向けのデザインを作る感覚に近く、レイアウトの自由度が高いのが魅力です。

Folioを作る上ではInDesignで作成する機能上の制約も特になく、最終的な出力物はビットマップ画像またはPDFですから、もちろん縦書きも可能ですし、細やかなレイアウト表現やフォントも使い放題です。

今のところiPadの1024×768ピクセルを対象としているので解像度が低くなってしまうのが現状です。いまの解像度ではピクセルが見えてしまい、文字もボケてしまいます。Folioを作成する上でで考慮すべきなのは、解読可能な文字のサイズと、インタラクティブコンテンツの仕込み方、必要なナビゲーションの追加程度でしょう。

しかし、今後iPadの後継機が販売される際に、iPhone 4と同じように、液晶の解像度が向上し、300ppi以上の表示能力を持つとどうでしょう。Folioが対応すればより美麗な電子出版物ができあがります。

(噂ではiPad3は2560×1920を解像度になるという話もあります。これはiMacの27インチモデルの解像度を超えており、300ppi換算で印刷した際にはA5サイズを超えます。もちろんデータサイズも比例して大きくなりますが。)

●Folioはだれのためのものか
Folioのレイアウトが自由なのは、iPadやAndroidといったタブレット端末にプラットフォームを限定しているからこそ出来ることで、オープンなEPUBのように多用なメディアで表示させることを考えなくとも良いからです。

いわば、紙からiPadやAndroidに置き換わったのと同じだけともいえます。これは、iBooksのみ利用できるiBooks拡張設定を行ったレイアウト固定のEPUBにも言えます。

ただし、制作環境も再生環境もアプリケーションに依存しなければならず、「InDesignからFolio + ADPS」の宿命は「FlashからSWF + FlashPlayer/Adobe AIR」と同じ道を辿っているようにも感じられます。

InDesignというパブリッシングツールを購入し、ADPSを契約しなければ成立しないソリューションであり、それが今後何年続くのか、存続するのかもすべてメーカー次第なのです。

Folioと同じようにページめくりができて、インタラクティブコンテンツが入ったiOSアプリを作ろうと思えば、Flashに腕の覚えがある人であれば、Flashコンテンツを作成してAdobe AIRにしたりフレームワークを利用してiOSやAndroid用のアプリも作れるでしょう。

Folioは簡単にいえば、FlashやC言語を使ってiOSアプリ開発する知識や予算はないがコンテンツは持ってる。印刷用に作ったレイアウトはある。InDesignのスキルもある。といった人向けのソリューションなのです。

作成したFolioを流通させるにはADPSの契約が必要ですが、社内での閲覧や少ないスタッフや仲間内で共有し閲覧するような使い方であれば、無料のAdobe IDがあれば可能です。例えば営業用に製品マニュアルを電子化し、iPadを持ち歩いて興味がある顧客へプレゼンするといった使い方もできるでしょう。

InDesign CS5があれば、Folio用のツールは無償提供されています。使い方次第で面白いメディアを作り出せる可能性を秘めている電子メディアと言えるでしょう。

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ADPSの機能と作り方がわかるiPadアプリ「ADPS入門ガイド」

Mzloqljxxrq175x17575アドビシステムズのWebサイト「ADOBE DIGIPUB MAGAZINE」では、ADPSをつかった事例や活用ガイド、イベントレポートなどが紹介されています。
この中で新しく始まった「DIGIPUB制作室」はFolioの作り方を実際に体験しながら学習できるiPad用のアプリが無料でダウンロード配信されています。

このアプリ自体がADPSを使って作られており、作り方の解説だけでなく、実際にiPad上でタッチ操作によりどのようなインタラクティブコンテンツが可能になるのか動きを確認することができます。

ADPS GUIDE for iPad on the iTunes App Store

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